て日々

2015年10月


2015年10月31日(土)はれ

県立図書館の本の返却期限が来たので返しに行ったが、さしあたり次に何か借りたいと思う本がない。昨晩あたりからどうも無気力になっているようで自分でも心配だ。

図書館の外に出ると、堀之内公園ではフリマか何かイベントをやっている。昨日午後の作業内容がクラウドに反映されていなかったのが気がかりだったので歩いて大学に回る。ロープウェイ街にも観光客がたくさん。秋晴れの行楽日和だ。

大学で少しだけ仕事をする。訳本の原稿はやはり単にアップロードし忘れていただけだったようだ。ひと安心だが、赤ペンで修正内容を書いたプリントアウトを持ってきていないという片手落ちっぷりだ。まあいい。慎重に確認しながら、iCloud Driveにアップロードしなおす。歩いて帰って家で原稿を修正し、DropboxへPDFを置いて、レビューアにURLを知らせる。

夕食にラーメンを作った。歩数計カウント12,130歩。


2015年10月30日(金)くもり

午前中、家で翻訳を少し進め、午後は大学で続きをやって、セクションII.14を済ませた。ピアノに行く時間が来たので、推敲用にそのセクションだけプリントアウトしたものを持って大学をあとにする。

発表会も近いというのにピアノが全然弾けなくて焦りが出てきた。その焦りがまた音への集中を阻んで、ますます弾けなくする悪循環である。レッスンで先生に相談する。演奏上の実践的なアドバイスと共に「よく聴いて響きの中で演奏すること」と指導していただいた。ありがたい。

家に帰ってクラウドのデータを見ると、午後の翻訳作業の内容が反映されていない。アップロードし忘れたか。もし万が一、コピーの方向を間違えて古いバージョンをローカルにダウンロードしてしまったのなら、せっかくの更新内容を古いデータで上書きしてしまったわけで、半日ぶんの努力がパァである。いずれにせよ、今夜は赤入れ(推敲と校正)の結果を入力できない。レビューアへの原稿の開示は明日に持ち越し。


2015年10月29日(木)はれ

昨晩は10時すぎに漢方の抑肝散とかいうのを飲んで寝て、けさ5時半まで寝た。朝は妙な夢を見たが詳しくは書かない。さすがに睡眠が足りたようで、身体の不調は感じなかった。

午後、数学科お茶会。O下さんがヲタク多聞天に積分論の問題を出していて、これがなかなか面白かった。2問ある。1問目は、実数の非負可積分函数 \(f\) と実数 \(x\) について \[ M_f(x)=\mathop{\mu}\big\{\,y\,:\,f(y)\geq x\,\big\} \] (ただし \(\mu\) はルベーグ測度)と定めるとき、非負実数 \(a<b\) について \[ (b-a)M_f(b)\leq\int_a^{+\infty}M_f(x)\,dx \] となることを示せというもの。これは、 \[ (b-a)M_f(b)\leq\int_a^bM_f(x)\,dx\leq\int_a^{+\infty}M_f(x)\,dx \] と中間項を挿入し、\(M_f(x)\) が単調減少函数であることを用いればどうということはない。2問目は、前問の状況のもとで \[ \int_0^{+\infty}M_f(x)\,dx=\int_{\mathbb{R}}f(x)\,dx \] となることを示せ、というもので、こちらは積分の定義に戻って考える必要があるかもしれない。問題の性質上、図がハロウィンのお化けっぽくなった。

積分の問題を図を用いて考える

夕方、医者に行って最近の睡眠時間の不規則を訴えると、いつもの薬の量が増えた。歩数計カウント16,777歩。


2015年10月28日(水)はれ

睡眠時間が不規則なせいか、まったく頭が冴えない。それと、左の腿に神経痛が出ている。まあろくな状態ではないわけだが、だからこそ落ち着いて、講義を普通に済ませる。集合論の無限公理を用いて自然数全体の集合 \(\omega\) の存在を示し、ペアノの公準が成立していることを検証した。体調が悪いので早めに帰宅。


2015年10月27日(火)くもり

午前中、妻が関わっているNPO法人から預かっていた古い大きなレーザープリンタをこのほど処分することになったので、ハードオフに持っていくのに力を貸す。夕方から雨。図書室の運営についての会議。自分の実務能力のなさを実感。ひどく疲れたが、それは最近の睡眠不足のせいに違いない。

歩数計カウント11,671歩。

Free Pascalの最新版が3.0.0-rc2になったのでダウンロードして更新。


2015年10月26日(月)はれ

朝4時ちょっと前に目がさめる。このごろいつもそうだ。ベランダに出てみると驚くほど星が綺麗だった。金星と木星だろう。東の空に並んで輝くふたつの星がまぶしいくらいだ。

さてさて、月曜日はゼミ2連発。それからオフィスアワー。オフィスアワーといってもそれほど来訪者はないので、本棚を整理して、私物の本をダンボール1杯ぶん処分することにした。日が暮れてから妻に車で迎えに来てもらいブックオフに持っていった。いくらかにはなったがどのみちそれはカードの支払い代金に消えていく運命だ。

あ、数学の本は売りには出さないよ。同じ処分するなら、他の人にあげるほうを選ぶ。

夕食後は早めに寝たが、またしても深夜に目がさめたので、ハンダづけ作業の練習を兼ねて電源レギュレータの基板を作る作業をし、それから翻訳を少し進めた。セクションひとつ片付いたのでレビューアに原稿を開示し、サングリアを一杯だけ飲んで、こうやって日記を書いていると、腹の虫がライオンのような唸り声を上げて鳴いている。まあ、こんな時間に食事はしないけどね。


2015年10月25日(日)はれ

午前中、妻とムスメが映画を観に行っているあいだに昼食の用意をする。ひき肉炒めレタス添え。大豆もやしの和えもの。昼食後は散歩。書店を2つ見て回るがなにも買わず電車で帰宅。妻が微熱を訴えるので夕食も担当する。子供らがラーメン食いたいというものだから、ムスメを連れて材料を買いにいくが、ついでのこととて、ビレバンとかゲオとかダイソーとか、いろいろ寄り道をした。ラーメンは普通にみそ味にした。煮豚は妻が朝のうちに仕込んでいたものを使用。ダイソーで買ったネギカッターで白髪ねぎをつくって乗せた点が、新しいといえば新しいかな。

ハイビスカスかな?

本屋で有用そうな本をいろいろ見ながら少し反省したのだが、家にはすでに似たテーマの本がたくさんある。さしあたり、それを読めば用が足りるはずで、家にいては落ち着いて本も読めないという理由で散歩に出るのはよいとしても、するべきことは書店で別の本を物色することでなくて、カフェなりどこなりで現有の本をきちんと読むことのほうだろう。その上でどうしても不足があるとなったら、そのとき改めて堂々と新しい本を買えばいいのだ。そう思うと、家にある本をろくに読まず書店をうろうろする態度が、妻をないがしろにして街で見知らぬ女に目の色を変える態度と重なってきて、なんだかやりきれなくなる。


2015年10月24日(土)はれ

午前中、歩いてコミセンに行く。図書館の本の返却期限だからだ。朝からよい天気で、上着を着ていると暑いくらい。ピアノの楽譜集を2冊、あとディジタル回路がらみの本など、あわせて7冊を借りて、松山生協マーケットで揚げ物を買い、電車で帰宅。

借りた本のひとつ『マンガでわかるディジタル回路』(オーム社)の「はじめに」で、著者の天野英晴は

真理値表、回路図、カルノー図、状態遷移図など、図に満ちているディジタル回路の世界は、文章を中心とした本よりも「マンガ」という表現形態に適していたのです。

と書いている。なるほどそうかもしれない。

そして、前から思っているのだが、技術畑の書物には、オーム社の「マンガでわかる」シリーズや、あの渡波郁『CPUの創りかた』や、Conrad Barski M.D. «Land of LISP»のようなざっくばらんなスタイルの本がちょくちょくある。数学の分野で、ああいう本は書けないものだろうか。

買ってきた揚げ物で昼食のあと、問屋町のハマヤコーヒーの「コーヒーまつり」というのに行った。各種コーヒーの試飲や「コーヒー豆詰め放題コーナー」などなどがあったが、われわれは、コーヒーは買わずに、業務用パスタソースとか小麦粉とかの食材をいろいろ買った。妻は、かわいいクマのイラストをあしらったクッキーに大喜び。

くまさんのクッキー
風味はチョコ・バナナ・ラズベリーの3種類あった

これはいい。箱にあの超小型パソコンを仕込んでみたくなる。あと、クローゼットのハンガーが足りなくなっていたので、昔ながらの木のハンガー1本50円というのを4本買い足した。

午後4時ちょっと前にクロネコさんが秋月電子通商からの荷物を届けてくれた。中身はこれだ...

DSO 138 DIY Kit
JYE Tech製 DSO 138 DIY Kit
ディジタルオシロスコープの自作キットだ

DSO 138 DIY Kit
梱包を解くとこんなふうに部品がわらわら出てくる

DSO 138 DIY Kit
マニュアルの指示どおりにこんなふうにハンダづけして自分で作る

途中に20分ほどの休憩を2回はさみながら作業して、完成したのは夜8時すぎ。さっそくエレピにつないで波形を表示させてみた:

DSO 138 DIY Kit
完成したところ

DSO 138 DIY Kit
エレピの音が波形として表示される

しかし、この作業の4時間はあっという間に過ぎたのに、仕事だとどうして集中が続かないんだろうなあ。


2015年10月23日(金)はれ

鈴木哲也・高瀬桃子共著『学術書を書く』(京都大学学術出版会)という本が届いた。著者のうち鈴木は京大学術出版会の専務理事・編集長であり、高瀬は書籍編集の会社の経営者、つまり独立自営の編集者である。

序章で、いきなり話に引き込まれる。学術にとっても、出版にとっても、いまは難しい時代である。Publish or Perish (出版か死か, 書くかくたばるか) というのは、これまでも学者たちの合言葉だったが、1996年ごろを境に急速に状況は厳しくなり、ほとんど読まれない論文が数ばかりたくさん出版される Publish and Perish (出版しても浮かばれない) の時代になっている。出版をとりまくいくつかの数字の推移を引用しつつ、そういう現状分析が語られる。とはいえもちろん、これは現状を嘆くための本ではない。あくまで「それでも、よい本を世に問うこと」がテーマだ。そして、編集のプロの本だけあって、印刷物・書物としての仕上がりの美しさは格別だ。これは、襟を正して読まねばなるまい、という気持ちにさせるなにかが、印刷面や装丁から立ち昇ってくる。

ピアノのレッスンはお休み。しかし本番まであと1か月。レッスンは残すところあと4回だ。練習がんばらねえとな。


2015年10月22日(木)はれ

翻訳原稿をレビューアに開示したり、職場で会議に出たり。秋も深まり、夕方18時はもうすっかり暗い。歩いて帰ったが、職場の自室にiPhoneを忘れた。歩数計カウント12,317歩。

深夜、ショップのふうせんの志賀さんがFacebookのIchigoJam-FANグループIchigoJamのちょっと面白いコードを載せていたので、発展させてプログラムを書いてみた。

実行画面
画面を概周期的なパターンで埋める。
スペースキーでパターン変更
リターンキーで画面をクリアして終了

10 CLS:D=RND(23)+1:R=RND(31)+1 20 C=TICK()%3 30 POKE #900+I,C 40 LET I,(I+32*D+R)%768 50 K=INKEY() 60 IF K=10 THEN CLS:END 70 IF K=SPACE GOTO 10 80 GOTO 20


2015年10月21日(水)はれ

夜、ひさしぶりに元町珈琲に立ち寄って1時間ほど原稿の読み直しをした。歩数計カウント15,632歩。

鉛筆で描いたゼルプスト湯呑み


2015年10月20日(火)はれ

仕事であちらとかこちらとかに書類を提出。

きょう届いた本の表紙

帰宅すると、Amazonで買った本が届いていた。Anne-Marie Décaillot“Cantor und die Franzosen”, Springer 2010年 (→Amazon.co.jp). カントールとフランスの学者たちの文通のようすを跡付けたもの。著者はフランスのパリ第5大学の教授だそうだけど、この本のフランス語版はないらしい。他の学者が翻訳してドイツ語で出版しているわけだが、フランス語のほうが俺にはまだしも読みやすい。読めないわけじゃないがドイツ語は苦しいなあ。まあボヤいていても始まらない。目次から章の見出しだけを拾うと、

第1章. 源泉
第2章. カントールの闘争
第3章. カトリック知識人からオカルト屋まで – 驚くほど多彩なコネクション
第4章. 学知と信仰の調和を求めて (神学と哲学と数学と)
第5章. カントールとゴルトバッハ予想
第6章. 内面の美しいものこそが美しい
第7章. やりとり

となっている。面白そうではあるが(とくに第5章)、期待していた内容とは違う。語学上のハードルの高さと内容の関連度の低さを考慮すれば、俺にとってのこの本の優先度は少し下がるな。先にこちらの論文を読むことにしよう。これまた長い論文だけど、テーマはぴったりだし、フランス語なら少しは読める。

なお、ドイツ語の der Franzose には「フランス人(男)」の他に「モンキースパナ」「ゴキブリ」の意味があるとのこと。出典はアクセス独和辞典。


2015年10月19日(月)はれ

いや、申しわけないけど、所帯なんか持つもんじゃないとかマイホームなんか買うもんじゃないとか思う日もあるのよ。薬飲んで寝ます。歩数計カウント11,458歩。


2015年10月18日(日)はれ

朝食後、懸案のIchigoJamユニバーサル基板バージョンを作る。午前中はそのあとムスメに付き添って三津浜図書館へ行った。読む本がなくて困っているわけではなくむしろその逆なので何も借りたりはしなかったが、面白そうな本はチェックしてメモをEvernoteに保存してある。

昼食につけ麺を作ったら食い過ぎて動けなくなって長々と昼寝。夕食にラム肉の回鍋肉を作ったらセガレに好評。

写真のとおりPS/2キーボードまわりとビデオのRCAコネクタは実装しておらず、ボタンもない。ボタンはあとで実装してもいいが、PS/2キーボードはどうしようか。

実は昨日ブレッドボードでビデオ出力のできるIchigoJamを組んでうまくいくことを確認してあった。そのうえユニバーサル基板に実装したとして、さてそれで何をどうするのかという先のことはさしあたり何もないので「なんだか気が済んじゃった」と一度は思ったのだ。だが、今朝ジャンク箱を物色していて、もう使うことのないガラケー用の外付け電池ユニットを見つけた。乾電池2本用だからこれから3ボルトなり (昇圧された) 5ボルトなりとれるはずだと思って、ケーブルを切断してテスタに接続し、3ボルトと充電用の4ボルトの2系統がとれることを確認し、さらにプリント基板キットのIchigoJamがその3ボルト電源で (キーボードまわりはダメだが本体は) 駆動できることを確認した時点で「やっぱり作ろう」という気持になった。作りたいという気持ちは作るのをやめ手を止めてしまうと急速に萎えるものだという教訓を得た。


2015年10月17日(土)はれ

今朝、気がかりな夢を見た。昼間は大学へ置き忘れた荷物を取りにいった。

昨日ジュンク堂で買ったのは、加藤ただし『図解 つくる電子回路』(講談社ブルーバックス 2007年)だ。この本は、実際に作る回路こそトランジスタ2石の無安定バルチバイブレータただひとつだが、サブタイトルに「正しい工具の使い方、うまく作るコツ」とあるとおり、工具の持ち方や抵抗のリード線の折り曲げ方といった「手技」になによりも重点を置いて解説してくれる貴重な本だ。俺のような電子工作シロートにはとても勉強になる。


2015年10月16日(金)はれ

うちの部品箱にPICマイコンのチップがいくつかあったが、自分はもう使わないので、相互フォローのタカシササキさんに差し上げた。(AVRマイコンのATtinyとATmegaもたくさんあるがこれは俺もまだ使う可能性があるし、タカシササキさんも沢山持っているという。) やっぱりこういうこと(電子工作とかプログラミングとか)は学校で教えるより道楽でやってるほうが身に付くもんだねえという話をした。ササキさんは学生時代は宇宙物理学専攻だったがいまは情報系の教員で工学部の学生たちを指導しているのだ。これは、数学にも通じる話だ。数学の場合、情報源が全体的にもっと学校に密着してしまっている(つまり専門家のほとんどが大学の先生である)という点が違うのだが、無理矢理教えられても身につかず道楽でやったことのほうがしっかり自分の血肉になるというのは同じだと思う。

子曰わく、これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。(論語・雍也篇)

ともあれ、昼休みのキャンパスで立ち話という超短かいオフ会であった。

ピアノのレッスン後はまたまたGarakta Cafeに行ってワイルドターキーのオンザロックを飲んで、それからジュンク堂書店へ行った。歩数計カウント14,193歩。


2015年10月15日(木)くもり

木曜の午後といえば数学お茶会。われらがヲタク四天王とその仲間たちが、実数の集合の特異な例の話をしていた。「実数直線をふたつの不可算稠密集合に分けられるか」という問題に頭を悩ませているようだったので《実数の小数部分を三進展開して、途中から0と2ばっかりになるやつらを全部Aに入れ0と1ばっかりになるやつを全部Bに入れるといい》と即答したらびっくりされた。

ここで言う集合Aはいわゆるカントール集合 \(C_{1/3}\) の可算無限個の平行移動コピーの和集合を含む. だからたとえば \(A=\bigcup_{r\in\mathbb{Q}}(C_{1/3}+r)\), \(B=\mathbb{R}\setminus A\) としたら, これも問題のひとつの解である. この \(A\) はルベーグ測度ゼロだが連続体の濃度をもち, すべての開区間との交わりが不可算である. いっぽう \(A\) がルベーグ測度ゼロであるため \(B\) もすべての開区間と不可算に交わる. このように説明すると, ヲタク四天王のうちでこういう問題に特にすぐれたセンスを示す3年生のヲタク多聞天が「どっちかは測度ゼロになるんですか?」と聴いてくれたので, 反例を挙げたうえ「さて、いたるところ割合1/2で混じることができるかどうか」と問題を投げてきた. ここに答えを書いておくと, 数直線をふたつのルベーグ可測集合 \(A\) と \(B\) に分割すると, 任意の区間 \((a,b)\) について \(A\cap (a,b)\) か \(B\cap (a,b)\) の少なくとも一方が測度正の可測集合になる. たとえば \(A\cap (a,b)\) が測度正の可測集合であれば, ルベーグの密度定理により, \((a,b)\) の適当な部分区間において, \(A\) の占める割合すなわち密度を好きなだけ1に近づけることが可能. したがって, いたるところ割合1/2で混じりあうように可測集合で分割することはできない. そして, ルベーグ不可測集合の場合, そもそも「割合」が定義すらできない.

このようなことを話して, 俺としてはとても楽しかったが, さて、本当のところは、奥床しく聞いていたヲタク広目天がすべての答を知っていて, あえて黙っていたのかもしれない. 俺はときおり, 学生さんたちよりはるかにオトナゲナイ.

学生さんたちや同僚と話してみたところ、カントール集合はどちらかというと病的な例の部類に入るというのが普通の数学者のコモンセンスであるらしい。これにはこちらが戸惑いを隠しきれなかった。何しろカントール集合は「俺の友達」だから。

お茶会は16時に終わる。片付けを手伝って、その後自室で少しだけ翻訳を進める。学部長から電話がかかった。ここで事情を詳らかに書いても仕方がないが、いよいよ今年からは俺も「象の卵クエスト」から逃れられないらしい。帰りは徒歩で、途中、今晩飲む酒と明日の朝食の食材を買う。歩数計カウント11,011歩。

LED

写真は本文に関係ありません。このところロクなネタを披露していないのでIchigoJamのプログラムを公開。どれもたいしたことはない。

-- メモリ内容の16進ダンプ(Qで終了)

10 K=0 20 CLS:?"ADDR:";HEX$(K);"00"; 30 ?"-";HEX$(K);"FF" 40 FORI=0TO15 50 FORJ=0TO15 60 B=PEEK(K*256+I*16+J) 70 LC J*2,I+1 80 IF(B<16)?"0"; 90 ?HEX$(B) 100 NEXT 110 NEXT 120 LC0,17:?">" 130 C=INKEY():IF(C=0)GOTO130 140 IF((C|#20)=113)GOTO210 150 IF(C=SPACE)K=K+1 160 IF(C=DOWN)K=K+1 170 IF(C=UP)K=K-1 180 IF(K<0)K=15 190 IF(K>15)K=0 200 GOTO20 210 CLS:CLEAR:END

-- 画面をランダムな文字で埋める(バグ潜伏の可能性あり注意)

10 X=RND(32):Y=RND(24) 20 C=RND(256) 30 POKE #900+Y*32+X,C 40 GOTO 10

-- 人が足跡を残しながら歩く。矢印キーで操作。

10 CLS:Y=11:X=15 20 LCX,Y:?"ù";:Z=Y:W=X 30 K=INKEY():IF(K=0)GOTO30 40 Y=Y-(K=UP)+(K=DOWN) 50 X=X-(K=LEFT)+(K=RIGHT) 60 Y=Y+(Y<0):Y=Y-(Y>22) 70 X=X+(X<0):X=X-(X>31) 80 IF!((W=X)&(Z=Y))LCW,Z:?"."; 90 GOTO20

ùはCHR$(249)の人形。入力するにはALT+”P”を押下。


2015年10月14日(水)はれ

早朝5時すぎに起き、家族全員の朝食を作ってやった。味噌汁はたいへんうまくいったので、夕食で妻が再現を試みるくらいだった。ただし、美味かったというのは理由の半分で、給料日前なので新たな食材を買いにいくことを控えて同じような材料で料理したというのが、理由のもう半分。

水曜日の午後には大学院の講義。形式言語の定義の振り返り。ベリーのパラドクスの回避。それからZFC集合論のうち、外延性・基礎・分離図式・対・和・無限集合と6つの公理を紹介。残るメリハリのきついやつら、置換図式・冪集合・選択の3つの公理は来週論じる。それにしても、自分の教授法のスキル不足を感じる。

帰り道、思いたって、結婚前に暮していた町に続くいまでは通らなくなった道を歩く。いろいろ建てかわったせいか、あるいは記憶がいいかげんだったせいか、久しぶりの道は、ずいぶん印象が違う。大学の寮も建て替えがあったようで、18年前に見ていたのとは様変りしたし、古い通りには新しいオサレな店もいくつかできている。とはいえ、道のトポロジー自体が変わったはずもなく、ちゃんとよく知った道に戻ることができ、そのあとは古本屋にちょっと寄ってから家に帰った。歩数計カウント11,007歩。往路を妻の車に頼ったせいで、遠回りして帰っても思うほど歩数は伸びなかった。


2015年10月13日(火)くもり

世の中では火曜日だが、大学では月曜日の時間割で授業をする「なんちゃって月曜日」だ。月曜日は大学院のゼミ・卒業研究のゼミ、それからオフィスアワーがある。ところが俺はきょうが月曜日授業の日だということをすっかり忘れていて、ゼミ生たちに迷惑をかけた。ごめんなさい。ごめんなさい。


2015年10月12日(月・体育の日)くもり

早朝に起きて、懸案の3.3V電源を作った。レギュレータにはPQ20RX11を使用。

自作の安定化電源回路

5Vとか6VとかのACアダプタは不要のものがたくさんあるので、そのうちのひとつをソースにして、PQ20RX11でレギュレートする簡単なお仕事。で、それで何をするかというと、これがあればLCP1114FN28が駆動できる。ひとまずIchigoJam BASIC1.0.2b12のプログラムの書き込みということを試してみたが、これは金曜日にPanCace1.0でやったとおりの手順だから、あまり不安はない。実はこの作業、USB-シリアル変換アダプタから3.3Vを供給できて、独立した安定化電源はべつだん必要とはしない。しかし今回は自作の電源回路のテストも目的のひとつである。テスト書き込み回路は次の写真のとおりブレッドボードで組んだ。

LPC1114FN28の即席プログラマ
少しわかりにくいが
青のジャンパケーブルがリセットボタンにつながっている。
黄色のジャンパケーブルが1114の24番(ISP)ピンをGNDに接続していて、
そのためリセット解除のときに1114はROM書き込みモードで動作する。

書き込みが完了しリセットをかけると、先ほどまで“白ROM”だったLCP1114FN28がIchigoJamになっている。といっても、この時点ではIC単体だから入出力はシリアル経由だ。MacBook Pro の CoolTerm で制御してBASICインタプリタとして機能することを確認。

CoolTermからIchigoJam BASICを使っているところ

やるきのないあひるやるきのないあひるやるきのないあひる

昼食後、ムスメが県立図書館に行きたいというので連れていった。次にムスメが文房具屋に行きたいというので銀天街の三浦屋に行った。そこに探しているものがないというので銀天街のGET3階のセリアに行った。そこにもないというが、当初の計画であったから次は井手神社に行っておみくじを抽いた。俺は小吉だがムスメは大吉だった。そのあと天山のイオンまで歩いたがそこにも探しているものはないという。さすがに疲れたのでいよ立花から電車で帰った。歩数計カウント13,861歩。ムスメは時々こんなふうに、イメージどおりのものがないといって親を振り回してくれる。中学生らしいといえば中学生らしいのだが、これから理想と現実の擦り合わせということを覚えていってほしい。


2015年10月11日(日)くもり

セガレは朝から塾のレクリェーションの芋掘りに行っているので、妻とムスメと俺の3人でジョープラに行くことにした。昼飯には、1階に新しくできたHidamariという食堂に行った。ナポリタン大盛りというのを頼んだら本当に大盛りで3人前くらいあり、どうにか完食したがけっこう難儀だった。ジョープラに行った理由のひとつは、3階のエディオンで妻にドクターエアを試させることだ。昨日宮西のエディオンで自分が試して、これはかなりいいので妻にも体験させようと思ったのだ。


2015年10月10日(土)はれ

大学に行ったり県立図書館に行ったりコミセンの図書館に行ったり高島屋に昨日新しくオープンした東急ハンズに行ったりエディオンに行ったりして、歩数計カウント17,615歩。

宮西のハードオフのジャンクコーナーでカシオのポータブル液晶テレビTV-480なるものを買った。1994年製。定価では1万円を下らなかったはずだが、今回の購入価格は税込324円。もちろんアナログ放送の時代の機器だから現在ではテレビとしては使いものにならない。だが、NTSC信号のモニタとしては使えるはずだと踏んだのだ。俺の乏しい技術力で実現できるかどうかわからないが、ビデオモニタとして再利用できたら楽しいじゃないか。

CASIO TV-480, product of 1994


2015年10月9日(金)はれ

朝のうち PanCake のファームウェアの更新にトライ。MacBook Proとショップのふうせん版USB-シリアル変換アダプタを使い、ソフトウェアはOS X El Capitanのターミナルと、ソースからビルドした lpc21isp コマンド。まず準備として

  1. “CP210x USB-UART ブリッジVCPドライバ” をダウンロードしてインストールしておく (配布元のURL等々はググれ)
  2. PanCake公式サイトからダウンロードしたファイルを解凍してpancake.hexを見つける
  3. USB-シリアル変換アダプタが使用する仮想ポートを見つける: アダプタをMacに挿した状態でターミナルから ls /dev/cu.* と打って、/dev/cu.SLAB_USBtoUART とかなんとかいうデバイスファイル名を確認する
  4. lpc21ispコマンドをインストールして、lpc21isp --help で使い方を確認する

実際の更新の手順は

  1. 電源を切ったPanCake基板のICの24番(ISP)ピンをテストリードでGNDにつなぐ
  2. 同様に23番(RESET)ピンをテストリードでGNDにつなぐ
  3. PanCake基板のTXD(16番ピン)とRXD(15番ピン)をそれぞれUSB-シリアル変換アダプタのRXDとTXDに接続(クロス接続に注意!)し、アダプタをMacに挿す
  4. PanCake基板を電源につなぐ
  5. リセットピンのアースを外す(リセットが解除され、ICがISP=インソケット・プログラミングモードになる)
  6. lpc21isp コマンドで pancake.hex をICに送り込む

これでファームウェアは更新できる。最初は不安だったが、コマンドの使い方と仮想ポートの指定の仕方がわかれば、あとはどうということはなかった。これで、生のLPC1114FN28にIchigoJamのファームウェアを書き込んでユニバーサル基板で手作りIchigoJamを作る目処が立った。


モニタの表示はあいかわらずだが
起動画面のバージョン表示はたしかに変わった

あともう一つわかったのは、本来はIchigoJamに接続してコントロールすることが前提のPanCakeだが、USB-シリアル変換アダプタを介して、MacのCoolTermからコントロールすることも可能だ。

やるきのないあひるやるきのないあひるやるきのないあひる

夕方、大街道のマツキヨで歩数計を買い、銀天街のセリアでメモ用紙とご飯茶碗を買った。ピアノのレッスンのあとは先週と同様にGarakta Cafeでカンパリオレンジとジンバックを飲み、塾に行ったムスメを迎える妻の車に便乗して帰宅。水曜と木曜に入れなかった風呂に3日ぶりに入ると、有り難みがよくわかる。


2015年10月8日(木)くもり

夕方、医者から帰ると、秋月電子通商に注文していたICやらクリスタルやらが届いていたので、ひとまず PanCake のブレッドボード版キットの部品を主に使って、同じ回路をユニバーサル基板で組んでみた。

いつもの小型TFTモニタでテストしてみたら、表示がおかしい。色も出てないし、同期も取れていない。さてどうしたものか。


FacebookのPanCake-FANグループで質問してみたら、開発者の松田さんから、単にモニタとの相性のようだと告げられた。ためしにリビングのテレビに接続してみたらごらんのとおり、どうやら正常に動いている。


2015年10月7日(水)はれ

大学院の講義の第1回目。講義全体のテーマは、公理的集合論の初歩と、集合論に埋め込まれた自然数論および実数論だ。公理的集合論の対象領域である「遺伝的集合、またの名を純粋集合」の概念を導入し、純粋集合としての自然数のアイデアを論じ、集合論の適切な公理化の必要性、言語の形式化の必要性について、それぞれラッセルのパラドクスとベリーのパラドクスにからめて論じた。その時点で残り20分だったので駆け足で形式言語の概略を説明したが、そのあたりで受講者の頭上に???が飛び交いはじめたので、来週はこのあたりからやりなおしたほうがいいと思う。

ラッセルのパラドクスは有名なやつで、\(R=\{\,x\,:\,x\notin x\,\}\) と定義された集合が存在するとしたら \(R\in R\iff R\notin R\) となって矛盾する、というやつ。これは内包性の公理というもっとも単純かつ最も強力な集合形成原理が無制限には認められないことを意味しているわけだが、ラッセルの \(R\) の構成は通常の数学に出てくるような構成ではない。だから、集合論が「使える理論」となるためには、通常の数学の構成を認めながら、ラッセル述語 \(x\notin x\) による集合の構成を認めないような、集合構成原理の範囲をきちんと確定した理論となる必要がある。いっぽうのベリーのパラドクスはかならずしも集合論とは関係なくて「三十文字以内の日本語表現で定義できない最小の自然数」という25文字の日本語表現は一意的な自然数を定めるはずだが、それは矛盾ではないか、という議論。このパラドクスの理解と解決には定義というものについての込み入った議論が必要なのだが、数学的な内容だけを表現する特定の人工言語で記述される概念だけを「定義されたもの」と認めることにすれば、さしあたり回避できる。


2015年10月6日(火)はれ

火曜日は3年生ゼミ。履修は3人だが3人とも第1第2希望からハジかれて俺のところに来ている。そして、ハジかれた第1希望は応用系の先生だ。ということは、俺のお勧めメニューである抽象的な数学(吉田洋一『ルベグ積分入門』赤摂也『集合論入門』)は口に合うまい。それで、当初の予定を変更して『複素数の幾何学』とか『幾何学と代数系』とかの、計算中心のテキストを出してみたのだが、学生さんのうちの一人が「スポーツ統計ってのやってみたい」と言い出したので、それに乗ることにして、竹村彰通『統計 第2版』(共立出版)をテキストに採用。これは、俺からは絶対に出てこない選択肢だが、統計ほど「役に立つ」数学は他にないし、俺だって勉強せにゃならんと思っていたところだ。なにより学生さんたちのほうから提案があったのが嬉しい。

夕方、あまり時間もなかったが松山市駅から歩いて保免へ。何をしに行ったのかというと、トミタ電子の安否を確認しに行ったのだ。先日妻の車で通りかかったとき、トミタ電子の看板が取り外されていたのを見て、閉店してしまったのだろうかと気になっていたのだが、社名変更(トミタ電子システムパーツ→冨田電子機器(有))のために看板を外したということのようで、以前と変わることなく営業していたので安心した。それで、安心ついでに、昨日秋月電子通商に注文しそこねたDIP8ピンのICソケットと42ピンソケットを購入。急いで市駅に戻って電車で帰宅。いや、市駅から保免まで歩いて行くのはけっこう大変だ。次回からはバスを使うことにしよう。

夜、妻が地方祭の警備に出ているので夕食を担当。カレーを作った。


2015年10月5日(月)くもり

思うところあって、俺にとってのアイドルであるアメリカのベテラン数学者にインタビューのメールを書いた。ずっと書こう書こうと思っていたのがようやく果せたわけだが、なにせ英語は外国語であるから、トンチンカンなことを言ってるのではないかと思って気が気でない。夕方の4時過ぎに送信したら、夜の7時ごろに「いまパソコンのアップデートの厄介なところなんで質問への答えはちょっと待ってね」という返事。あちらは夜中の2時か3時のはずなのに、ありがたいことだ。もちろんいくらでも待ちますよ。というか、雲の上の人、伝説中の人とやりとりできたわけで、とても嬉しい。

そのベテラン数学者が誰かというのは、ここには今は書かない。まあ、いずれ明らかになるはず。

初めて秋月電子通商の通販を利用。IchigoJamやPanCakeの主要部品であるLCP1114FN28と、先週木曜日に買った電子工作本の主役であり、LCP1114よりさらに小さな8ピンのマイクロコントローラであるLPC810をまとめ買いしたのだ。PanCakeはブレッドボードに仮組みしてある状態でなんとも不安なのだが、ファームウェアは公開されているし、プログラム書き込みに使えるUSB-シリアル変換アダプタも入手したわけだし、ひとつ互換品を自作してやろうと思う。それがうまくいけば、次はIchigoJamを自作してみたいと思っている。


2015年10月4日(日)はれ

ムスメのところに、こんどは事前に予告されていたとおり、お友達がやってくる。おもてなしのためにと、妻とムスメが何やら約束の時刻の直前に買い出しに出たと思ったら、玄関で「お邪魔します」の声。ありゃりゃこれは入れ違いだと、そのときいじっていたIchigoJamの基板を持ったまま、慌ててお迎えに出たら、なんのことはない。ちゃんとわがムスメがついている。拍子抜けした俺はまだIchigoJamの基板を持ったままシドロモドロでごあいさつしたので、お友達には「この家のお父さんは、マッド・サイエンティスト」と記憶されたに違いない。いやまあ、サイエンティストでないこともないが、ちとマッドさが足りないのが悩みなのだ。

パイプ椅子の足が割れていたのでホームセンターでゴム足を入手して修繕した。それと、ピアノの発表会のエントリーをしに楽器店に行った。その足でジュンク堂書店に行ったら、一昨日我慢した甲斐もなく、どえらく散財してしまった。

また散財した
エトムント・フッサール『間主観性の現象学II その展開』(ちくま学芸文庫)
エトムント・フッサール『形式論理学と超越論的論理学』(みすず書房)
『圏論の歩き方』(日本評論社)

きょうはその他に、これまでiPadの「メモ」に残していたものをひととおり全部Evernoteに移行させる作業をした。2010年ごろの日記の下書きが多い。なにせ2010年は iPad 初号が出たばっかりで、いろいろな使いかたを俺なりに模索していたのでもある。いまはあの頃ほど熱中してないけど、いまでもダウンロードしたPDF文書を読むのにこれほど具合のいいデバイスはないわけで、もっともっと可愛がってやらんといかんなあ。

Evernoteと、バージョンアップして「便利になった」iCloud のメモは機能面でずいぶんカブっているが、さてどうしようか。Evernoteは保存と検索にはいいが、iOSデバイスで急いで何か書くのには向かない。「保存を目的としない何かをちょっと書く」ならEvernoteでも「メモ」でもなく、Textwellが最適なので、今後はTextwellで書いてEvernoteに転送するのがいいように思う。


2015年10月3日(土)はれ

IchigoJamをパソコンと接続するためのUSB-シリアル変換アダプタが届いた。

薬局へ養命酒を買いに行き、ついでに子供らのおやつを買って帰ったら、ムスメのところに予期せずお友達が来ていて驚いた。


2015年10月2日(金)はれ

ピアノのレッスンの帰り、例によってジュンク堂書店に向って歩いていたら、千舟町の愛媛銀行の並びに新しいバー(Garakta Cafe&Bar)ができている。以前は和食の《meji菜》だった場所だ。聞けば、今週の頭にオープンしたばかりとのこと。アメリカの西部劇の酒場みたいな調度で、俺が入ったときはレゲエを流していたが、デキシーランド・ジャズに変えてもらったら、まさにぴったりの雰囲気。ただ惜しむらくは時間が早かったせいでお客が俺のほかに誰もいなかった。西部の酒場は、もっと多くの人でわいわい賑わってこそだ。まあ、きょうは俺もあまり酔っ払いたくなかったのでレッドアイ一杯で退散。また来ることにしよう。昨日散財したから、ジュンク堂では何も買わず。


2015年10月1日(木)あめ

医者に行った。毎日飲む薬が増えた。まあ身から出た錆なのであるが、先月の東京と大阪への旅行で得た自己肯定感が、この一週間で消し飛んだように思った。しかしこの程度で消し飛ぶような自己肯定感なら、最初からないのと同じ。家族が何か言ったからとて、医者に何か言われたからとて、それでいちいち右往左往しているような自信のなさだから、いろいろのトラブルも起こすのだ。

散財した

医者の帰りには例によって書店に寄り、マイコン・電子工作がらみの本を3冊買った。